STORY
日本では、「勝ち負けにこだわらない運動遊び重視のプログラム」を
児童館で実施するのが適していると確信
2019.06.12
JUMP-JAMのパートナーにお話を聞くシリーズ第3回は、アメリカに本社を置くスポーツブランドであるナイキのソーシャル・コミュニティ・インパクト担当であるケリーさんにお話を伺いました。JUMP-JAMのパートナーとして、数ある団体から児童館を選んだ決め手となったのは何だったのでしょうか。またJUMP-JAMにどのような想いを持っているのでしょうか。
プロフィール
ケリー・ラウ
シニア・ディレクター
ソーシャル・コミュニティ・インパクト アジアパシフィック・南米
ケリーさんは、12年間ナイキに勤務し、地域社会とのつながりを深めながら、スポーツや運動遊びを通して子どもたちや若者の可能性や潜在能力を開花させる活動に従事してきました。
「私はこの仕事を通して、南米や、中華圏を除くアジア太平洋地域のパートナーとも協力体制を築いてきました」と語るケリーさん。
日本でもその活動を広めたいと考え、日本の子どもたちがどのように遊んでいるのか、どのような団体とパートナーシップを組めば、子どもたちが自由に遊べる機会を提供するのに最適なのかを調べることから始まりました。
「私たちの調査を通して、東京の子どもたちが純粋に子どもらしく自由に遊べる機会や環境を求めていることがわかり、その機会を提供するための実施パートナーを探し始めました。」
ケリーさんは初めて児童館を訪問したとき、児童館こそ子どもたちが求めている自由な空間を提供していると感じたそうです。
「児童館は子どもたちが遊ぶために作られた施設であることがとてもよくわかりました。児童館で働く職員のみなさんは、子どもたちの自己表現や、子どもが主体性を持って動き・遊ぶ上で必要な、子どもにとって安全で親しみやすい環境作りを心がけていました」
ナイキのこれまでの経験をもとに、児童館職員の皆さんへ研修を行うことにより、運動能力にかかわらず全ての子どもたちが楽しくより身体を動かせるようになると確信しました。ソーシャル・コミュニティ・インパクトとして、日本の児童館と協力してJUMP-JAMプログラムを開始することにしたのです。
JUMP-JAMプログラムは2017年に開始しました。ナイキと一般財団法人児童健全育成推進財団とのパートナーシップは、「遊びは子どもの成長に欠かせない」という共通認識のもと生まれました。次の段階で直面した課題は、勝ち負けにこだわる従来の日本の遊びを見直すことでした。運動能力に関係なく全ての子どもが楽しみ、年齢や性別を問わず参加できるようにJUMP-JAMのゲームの開発を行いました。
プロフィール
ケリー・ラウ
シニア・ディレクター
ソーシャル・コミュニティ・インパクト アジアパシフィック・南米
ケリーさんは、12年間ナイキに勤務し、地域社会とのつながりを深めながら、スポーツや運動遊びを通して子どもたちや若者の可能性や潜在能力を開花させる活動に従事してきました。
「私はこの仕事を通して、南米や、中華圏を除くアジア太平洋地域のパートナーとも協力体制を築いてきました」と語るケリーさん。
日本でもその活動を広めたいと考え、日本の子どもたちがどのように遊んでいるのか、どのような団体とパートナーシップを組めば、子どもたちが自由に遊べる機会を提供するのに最適なのかを調べることから始まりました。
■子どもたちが遊ぶために作られた施設、児童館をパートナーとしてJUMP-JAMプログラムを開始
「私たちの調査を通して、東京の子どもたちが純粋に子どもらしく自由に遊べる機会や環境を求めていることがわかり、その機会を提供するための実施パートナーを探し始めました。」
ケリーさんは初めて児童館を訪問したとき、児童館こそ子どもたちが求めている自由な空間を提供していると感じたそうです。
「児童館は子どもたちが遊ぶために作られた施設であることがとてもよくわかりました。児童館で働く職員のみなさんは、子どもたちの自己表現や、子どもが主体性を持って動き・遊ぶ上で必要な、子どもにとって安全で親しみやすい環境作りを心がけていました」
ナイキのこれまでの経験をもとに、児童館職員の皆さんへ研修を行うことにより、運動能力にかかわらず全ての子どもたちが楽しくより身体を動かせるようになると確信しました。ソーシャル・コミュニティ・インパクトとして、日本の児童館と協力してJUMP-JAMプログラムを開始することにしたのです。
■日本人のための独自プログラムは、勝ち負けではなく運動遊びを重視
JUMP-JAMプログラムは2017年に開始しました。ナイキと一般財団法人児童健全育成推進財団とのパートナーシップは、「遊びは子どもの成長に欠かせない」という共通認識のもと生まれました。次の段階で直面した課題は、勝ち負けにこだわる従来の日本の遊びを見直すことでした。運動能力に関係なく全ての子どもが楽しみ、年齢や性別を問わず参加できるようにJUMP-JAMのゲームの開発を行いました。
「JUMP-JAMのトレーニングやゲームは、日本の子どもたちのために考案したものです。東京の子どもたちが求め、必要としているスポーツ競技ではなく運動遊びの要素により焦点を置いています」
ナイキが他国で支援しているプログラムは、スポーツ競技の要素の大きいゲームが多く、JUMP-JAMとは大きくこの点が異なります。
「JUMP-JAMの各ゲームは、児童館職員の皆さんが子どもたちにとって大切だと思うコミュニケーション、課題解決能力、チームワーク、俊敏性、協調性、体力、筋力といったスキルを養うようデザインされているところに、児童館の独自性が反映されています」とケリーさんは言います。
ケリーさんに、JUMP-JAMに取り組む中で特に印象深かったことを伺いました。
「JUMP-JAMのゲームを通じて楽しそうに遊んでいる子どもたちの様子を見ると、いつも嬉しくなります。子どもたちは運動の重要性について深く考えることなく、走り回り、跳び回っています。また、プログラムを通じた児童館職員の皆さん自身が感じる変化にも嬉しいことが沢山あります。
トレーニングの際には、運動自体が苦手だと感じる職員さんもいらっしゃいましたが、トレーニングやJUMP-JAMプログラムを通じて子どもたちと運動遊びを実際に体験することにより、職員の皆さん自身が変化を感じ、子どもたちと楽しく遊ぶことにより、更に子どもたちとより深い関係を構築できていると伺いました」
ケリーさんは、JUMP-JAMは大きな可能性を秘めていると感じています。
「JUMP-JAMプログラムを地域で提供したいと考える児童館の数は、年を追って増えており、今後の展開をとても期待しています。児童健全育成推進財団がこのプログラムを主導することにより、児童館を利用する子どもたちの人生により大きく貢献できるよう引き続きサポートしていきます」と熱意をこめて語ってくれました。
ナイキが他国で支援しているプログラムは、スポーツ競技の要素の大きいゲームが多く、JUMP-JAMとは大きくこの点が異なります。
「JUMP-JAMの各ゲームは、児童館職員の皆さんが子どもたちにとって大切だと思うコミュニケーション、課題解決能力、チームワーク、俊敏性、協調性、体力、筋力といったスキルを養うようデザインされているところに、児童館の独自性が反映されています」とケリーさんは言います。
■楽しく遊ぶ子どもたち、変化がみられる職員たち
ケリーさんに、JUMP-JAMに取り組む中で特に印象深かったことを伺いました。
「JUMP-JAMのゲームを通じて楽しそうに遊んでいる子どもたちの様子を見ると、いつも嬉しくなります。子どもたちは運動の重要性について深く考えることなく、走り回り、跳び回っています。また、プログラムを通じた児童館職員の皆さん自身が感じる変化にも嬉しいことが沢山あります。
トレーニングの際には、運動自体が苦手だと感じる職員さんもいらっしゃいましたが、トレーニングやJUMP-JAMプログラムを通じて子どもたちと運動遊びを実際に体験することにより、職員の皆さん自身が変化を感じ、子どもたちと楽しく遊ぶことにより、更に子どもたちとより深い関係を構築できていると伺いました」
■大きな可能性を秘めるJUMP-JAM
ケリーさんは、JUMP-JAMは大きな可能性を秘めていると感じています。
「JUMP-JAMプログラムを地域で提供したいと考える児童館の数は、年を追って増えており、今後の展開をとても期待しています。児童健全育成推進財団がこのプログラムを主導することにより、児童館を利用する子どもたちの人生により大きく貢献できるよう引き続きサポートしていきます」と熱意をこめて語ってくれました。
現代の子どもたちは、史上最も運動量の少ない世代です。だからこそナイキは、子どもたちがより幸せかつ健康的で、成功した人生を歩むことができるよう、スポーツや遊びを通して子どもたちが身体を動かすサポートをする世界的なコミットメントMade to Playにフォーカスしています。
「東京ではJUMP-JAMを通してこのコミットメントを実現し、今後長期に亘りこのプログラムを実施していきたいと考えています」と、ケリーさんは力強く語ってくれました。
「東京ではJUMP-JAMを通してこのコミットメントを実現し、今後長期に亘りこのプログラムを実施していきたいと考えています」と、ケリーさんは力強く語ってくれました。
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