STORY

JUMP-JAMに参加した子どもたちの変化を紹介

2021.02.25

JUMP-JAMは、2017年12月に都内10館の児童館でスタートしました。いまや都内に約600ある児童館のうち、92館で実施されています※。JUMP-JAMに参加した子どもたちの変化について、児童館職員の目線からご紹介します。


※新型コロナウイルス感染症の影響により、JUMP-JAMの実施を延期あるいは中止している児童館もあります。実施状況は各児童館へお問い合わせください。

「普段は遊戯室でしか遊ばず運動スペースには来ない小学1年生と5年生の女の子が、JUMP-JAMに2回連続で参加してくれました。これをきっかけに、遊戯室でのいつもの遊びでも少しずつ身体を動かす姿が見られるようになりました。また、JUMP-JAMの時間になったら子ども同士で声を掛け合い、参加してくれる姿が増えました」
(台東区 児童館職員)


「日頃あまり運動をしない子どもが、普段とちがう遊びということでJUMP-JAMに参加し、その時間が楽しかったようで日常的に身体を動かす遊びに参加するようになりました。職員側としても、JUMP-JAMを通じて遊びのレパートリーが増えました。その場の雰囲気に合わせて声掛けする意識が高まり、全体を見渡せるようになりました」
(墨田区 児童館職員)


「毎日来館している中学生の女の子が、JUMP-JAMに参加してくれました。そのおかげで小学校高学年の女の子たちの参加率がグッと上がりました。また中学生が小学生に負けじと遊んでくれたので、小学生もなんとしても勝ちたいと思ったようで『キャップオニ』で白熱した試合が見られました」
(品川区 児童館職員)


「JUMP-JAMが大好きな小学2年生・3年生・4年生の女の子たちが、いつもゲームが楽しくなるようにプログラムをアレンジし、遊んでくれています。ある日、職員からその子たちに『これを使って遊びを考えてみて!』と提案してみました。渡したのは透明のプラスチックカップです。子どもたちで話し合い、新たに『プラカップリレー』というゲームを考案してくれました。簡単な道具だけで、チーム戦で楽しめる遊びです。今後も子どもたちとさまざまな遊びを考え、実施できたらと思っています」
(目黒区 児童館職員)


「児童館に学童が併設されているのですが、普段は一般来館の子どもたちと学童クラブの子どもたちは別々に遊んでいます。でもJUMP-JAMの時間にはみんな一緒に楽しんでおり、その様子がとても素敵でした。『イライラボール』では、子どもたちから『壁に箱を貼り付けたらいいんじゃない?』『遊具の上に乗せてみたら?』『ボールを変えてみたら?』『ドッヂビーはどうかな?』とたくさん意見が出たので、工夫してたくさん遊びました。途中から入ってくる子、箱づくりに一生懸命な子、余ったテープでボールを作り出す子、普段は参加しない子も集まり、みんなの個性が光るとても楽しい時間になりました」
(調布市 児童館職員)


「『キャップオニ』で遊ぶうちに、体のどこにキャップを置いたらバランスを取りやすいか試す子もいました。遊びが発展して、ひざにキャップを置いたままジャンプして長く残った子の勝ち、という新しいゲーム『キャップバランス』が誕生し、盛り上がることもありました」
(国立市 児童館職員)


新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一部の児童館・児童センター等ではボールのような道具を使っての遊びや、接触をともなう運動遊びを制限しています。そのような状況の中で、どのように身体を動かす楽しさを伝えていけるか、これからも子どもたちと一緒に考えていきたいと思います。
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